ダウン症の障害年金に関するQ&A

文責:社会保険労務士 大原啓介

最終更新日:2023年03月16日

ダウン症の障害年金に関するQ&A

Qダウン症で障害年金をもらうことはできますか?

A

 ダウン症の方は、障害年金の基準を満たせば、障害年金を受給することができます。

 ダウン症は、先天性の知的障害であり、出生日が初診日となるため、受給できるのは、障害基礎年金の1級及び同2級となります。

 障害認定の知的障害の認定基準では、1級について、「知的障害があり、食事や身のまわりのことを行うのに全面的な援助が必要であって、かつ、会話による意思の疎通が不可能か著しく困難であるため、日常生活が困難で常時援助を必要とするもの」、2級について、知的障害があり、食事や身のまわりのことなどの基本的な行為を行うのに援助が必要であって、かつ、会話による意思の疎通が簡単なものに限られるため、日常生活にあたって援助が必要なもの」としています。

Qダウン症の障害認定はどのようになされますか?

A

 障害認定は、「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」に則って行われます。

 「日常生活能力の判定」について、①適切な食事、②身辺の清潔保持、③金銭管理と買い物、④通院と服薬、⑤他人との意思伝達及び対人関係、⑥身辺の安全保持及び危機対応、⑦社会性の7つの項目について、「できる」、「おおむねできるが時には助言や指導を必要とする」、「助言や指導があればできる」、「助言や指導をしてもできない若しくは行わない」の4段階で評価します。

 「日常生活能力の判定」の平均点と、「日常生活能力の程度」におうじて、障害の等級が判断されます。

Qダウン症の障害年金はいくらもらえますか?

A

 等級が1級か2級かによって金額が異なります。

 1級 97万6125円 ×改定率+子の加算

 2級 78万900円×改定率+子の加算

 

 子の加算

 第1子・第2子 各22万4700円×改定率

 第3子以降 各7万4900円×改定率

 

 子の加算の対象となる者

 ⑴ 18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子

 ⑵ 20歳未満で障害等級1級または2級の障害者

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