人工透析で障害年金をお考えの方へ
1 こんなお悩みありませんか? 2 人工透析に関する障害年金の認定基準 3 人工透析で障害年金申請する際のポイント 4 人工透析と障害年金に関するQ&A 5 人工透析に関する受給事例 6 弁護士法人心にご相談いただく場合の流れ
1 こんなお悩みありませんか?
- 人工透析を始めて、働ける時間が減ってしまった
- 糖尿病の合併症で人工透析になった
- 人工透析で障害年金を受給できるか知りたい
→人工透析についても、条件を満たせば障害年金の受給が可能です。
2 人工透析に関する障害年金の認定基準
病気などによって腎臓の機能が低下すると、身体から余分な水分や老廃物等を排出できなくなり、身体に様々な不調をもたらします。
腎臓がほとんど機能しなくなった場合には、人工的に血液から余分な水分や老廃物等を取り除く必要があります。
これを人工透析と言います。
多くの場合、腎臓の機能は長い時間をかけて低下していき、一度失った機能が回復することはほとんどありません。
一時的に病気が悪化して人工透析を行う場合を除き、一度人工透析を始めた場合は生涯にわたって人工透析を続けるか、腎臓移植を行う必要があります。
障害年金の認定基準では、人工透析を行っている場合は2級に認定されることになっています。
3 人工透析で障害年金申請する際のポイント
人工透析になる原因として最も多いのは、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症によるものです。
この場合、糖尿病の症状で初めて医療機関の診療を受けた日が初診日となりますが、初診日から人工透析を始めるまでには長い時間が経過している場合が多く、初診の医療機関にカルテが残っておらず、初診日を証明する書類が入手できない場合も少なくありません。
その他の腎臓病の場合でも長い時間をかけて悪化する場合が多く、初診日の証明に工夫が必要となる場合があります。
糖尿病性腎症で人工透析となった場合、糖尿病そのものの症状のほか、眼や末梢神経等に合併症が発生していることもあります。
その場合には、眼の障害用の診断書や肢体の障害用の診断書も合わせて提出することで、人工透析と合わせて1級に認定されることもあります。
人工透析を始めた日から3か月を経過した日が初診日から1年6か月を超えない場合は、人工透析を始めた日から3か月を経過した日が障害認定日となる特例があります。
4 人工透析と障害年金に関するQ&A
Q 人工透析しながら働いていますが、障害年金を受給できますか?
A
認定基準では、人工透析をしている場合は2級に認定されることになっているため、働いていても障害年金を受給することができます。
Q 人工透析をしていない場合、腎臓の障害で障害年金は受給できませんか?
A
必要な条件を満たせば、人工透析をしていなくても、腎臓の障害で障害年金を受給することは可能です。
初診日に厚生年金に加入しており、血清クレアチニンという検査数値が3㎎/㎗以上であり、労働に一定の制限がある場合には3級に認定される可能性があります。
Q 腎臓移植を受けた場合、等級はどうなりますか?
A
腎臓移植を受けて腎臓の機能が回復した場合は、障害の程度は軽くなるものと考えられますが、術後1年はそれまでの等級が維持されることになっています。
5 人工透析に関する受給事例
40代男性、腎不全とそれに伴う人工透析
人工透析による障害年金の申請をする場合、初診日は、腎機能が悪化するに至った元々の原因となる病気(糖尿病など)で初めて通院した日が初診日となる。
そのため、初診日がかなり昔になる結果、初診日の証明が困難であるケースも少なくない。
本件も初診日は20年ほど前だったため、カルテ等は残っておらず、受診状況等証明書の作成は不可であると病院に断られてしまった。
しかし、あきらめずに調査を続けたところ、初診日の記録のみ病院のPC上に残っていたことが判明し、病院と交渉した結果、その記録の開示に成功した。
上記記録を初診日の根拠資料として年金機構に提出した結果、無事初診日を認めてもらうことができた。
6 弁護士法人心にご相談いただく場合の流れ
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- 1受付け
フリーダイヤル(0120-25-2403)にお電話ください。
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- 2聴取り
障害年金業務の担当から、病名、症状、通院歴等をうかがいます。
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- 3ご予約・ご相談
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ご相談の時間を設定し、申請の進め方や見通し、費用等をご説明いたします。
わからないことがあればお気軽にご質問ください。
ご相談は原則として、当法人の事務所にお越しいただく形となります。
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- 4ご契約
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当法人にお任せいただくことをお決めいただいた場合は、ご契約となります。